青汁と化学農薬「ブルーベビー症候群」

ブルーベビー症候群という病気をご存知でしょうか?
一般にはあまり知られていない病名かも知れません。
1950年代のアメリカでこの病気になり肌が青紫色に変色してしまった赤ちゃんに因んでこの病名が付けられました。
この病気はメトヘモグロビンという酸素を運ぶことが出来ないヘモグロビンが体内で異常に増加する事によって起こります。
通常のヘモグロビンは体中に酸素を運ぶ役割があり、そのお陰で体中の隅々まで酸素が供給され私達の体は生命活動を維持する事が出来ます。
しかし酸素を運ぶ事が出来ないメトヘモグロビンが増えると酸欠で皮膚が青紫色に変色するチアノーゼという症状を起こし、死に至る事もあります。
これがブルーベビー症候群の症状です。

そんなメトヘモグロビンを大量に生んでしまう原因のひとつがが亜硝酸です。
亜硝酸は亜硝態窒素が体内で還元されて発生しますが、その亜硝酸がヘモグロビンを酸化させメトヘモグロビンを生んでしまうのです。
そして化学肥料の中には亜硝態窒素が大量に含まれているものがあり、その肥料で育てられた野菜に亜硝態窒素が残留する場合があります。
ですので化学農薬も危険な場合があるのですがブルーベビー症候群の場合、化学肥料の種類や使用量に気を付けるべきでしょう。
青汁に使用されている原料には化学肥料を使用していないものや国の基準を満たした低肥料を使用しているものがほとんどです。
そのため青汁を飲む事によってブルーベビー症候群になる危険性は低いといえます。
同様に化学農薬に関してもほとんどの青汁が無農薬の物や低農薬、減農薬です。
定期的に検査を実施している青汁も多く、国産の原料を使用し国内で製造された青汁の安全性は高いといえるでしょう。
ただし、大人に比べ抵抗力や免疫力がまだ低い赤ちゃんに青汁を飲ませる場合はメーカーに問い合わせをし、かかりつけの医師に相談する等適切な指導の下に飲ませる方が良いでしょう。